私の名前は、上り坂ユリコ。
短大を出てすぐ、20歳で保育士になった、新米保育士です。
私の母親は、修行すれば霊能者になれると言われたことのある人だったので、私は普通じゃない、ちょっと不思議なことがよく起こる家で育ちました。
そんな不思議話も、いろいろ持っています。
私が保育士になるために短大を選んだのも、少しでも早く保育の現場に出たかったからです。
「2年で保育士の資格がとれるなら短大がいい!」そう思って短大を選びました。
自分で言うのもなんですが、真面目な性格で、かなりの勉強好きなんですよ!
短大の時には、講義では毎回、友達と一番前の席に座って、保育の勉強を一生懸命頑張りました。
保育士になってからも、自分の実習日誌を読み返したり、短大時代の教科書を出して熱心に勉強したりしていました。
それに、年数がたって保育士の世界にどっぷりと慣れていくにつれて、若い頃に感じたピュアな疑問も、だんだん感じられなくなっちゃうって聞きました。
なので、フレッシュな時だからこそ感じた疑問を、家でノートに書き留めたりしてました。
やっと念願の保育士になれたんですけど、保育士の仕事は、実際にやってみたら本当にとってもハードな仕事だったんですよ!
世間知らずで育った私は、社会のことを全然知らないし、失敗続きで恥をかくこともたくさんありました。
保育園では、運動会とか夏祭りとか発表会とか、大きい行事がいくつかあります。
終わった後は決まって、音楽をかけながら2~3時間遠回りしてドライブして帰ります。
理由は「1人大反省会をするため」です!!
行事で自分の中で上手くできなかったところや、失敗したところがありすぎで、それを振り返ってひたすら「こうすれば良かったんだ」と反省して、それが終わるとやっと帰宅します。
そんなことを何年も続けていました。
さすがに経験を積むごとに、だんだん1人反省会の時間は少しずつ少しずつ短くなっていきました。
先輩保育士さんにそれを話したら「そんなことやってたの!?」って驚かれました。笑
でも真面目で世間知らずで失敗だらけの私は、こうやってただひたむきに、不器用にやっていくしかないんですよね。
保育士は体力勝負な仕事だから、残業もして1日が終わると、本当にヘトヘトになります。
仕事が終わらないから、持ち帰って家でやることも多いし。
これを「風呂敷残業」って言うらしいですね。
年配の保育士さんに教えてもらいました。笑
別の年配の人からは「私が若い頃はアフターファイブは誰とデートしようか、毎日楽しみだったけど、これじゃあ若い保育士さんは、遊ぶ時間も体力もないよね~」と言われました。
本当にそう思う。
疲れて仕事終わりにどこかに出かけようとは、あんまり思わないことの方が多い。
私はステキな王子様との出会いがあって、将来結婚することはできるんだろうか?
私はこのままずっと、公務員として保育士を続けていくのだろうか?
そう考えていました。
私は何かあると相談しに行くスピリチュアルカウンセラーの方がいて、未来のこととか普通の人には分からないようなことは、その方に聞きに行くようにしていました。
というのも、私の母親の実家では、何かあると地元のお祓い師のおばちゃんに、いつも相談に行っていたんですよ。
私の母は霊媒体質で、修行すればお祓い師になれると言われた人です。
だから家や母の実家では、不思議な出来事が当たり前によく起こりました。
私は小さい頃からそういうのを体験したり、散々話を聞いて育ったので、見えない世界は確かにあって、実はいろんなことが起こっているということを肌で感じていました。
だけどその実家でずっとお世話になっていたお祓い師のおばちゃんが、年をとってお祓い師をやめてしまいました。
霊能力って、人によるのかもしれないけど、年をとると一般的には少しずつなくなっていっちゃうんですって。
それで、私がその後に出会ったのが、今お世話になっているスピリチュアルカウンセラーの方です。
それで、そのスピリチュアルカウンセラーの、カエデさんに相談に行きました。
本当に相談したい内容は他にあったので、その相談の最後についでに
「私は結婚できるのか?結婚してもずっと保育士を続けていくのか?」
なんとなく思っていた、そのことについて聞いてみました。
返ってきた答えは
「結婚はできる。結婚しても保育士はずっと続けていった方がいい。公立の保育園であることにも意味がある。」
そっかぁ、結婚しても保育士を続けた方がいいのか…。
あわよくば、結婚したら寿退職したいなと思ってたのに!
それに公立の保育園ということにも意味があるって、一体どういうことだろう?
カエデさんいわく
「保育の技術うんぬんは他の保育士さんに任せて、ユリコさんには子育てに悩んでいるママたちを、1人でも多く救う役割がある。」
・・・ふ~ん。
嬉しけど、全然ピンとこない。
まだ独身だし、保育士としても人としても、私こんな感じだし。
よく分からないけど、とりあえず結婚はできて、結婚後も保育士はずっとこのまま、公務員として続けていった方がいいってことね。
将来、園長になって何かしたりするのかな?
その時に、公立で公務員だということに、何か意味があるのかな?
そんな私も少しずつ保育士としての経験を積んで、ちょっとずつだけど成長していきました。
1人担任もしたし、クラスに担任が何人かいる複数担任もリーダーとして経験したし、異年齢の混合クラスや障害児の保育、異動も何回かして小規模園も経験したし。
ちょっとずつ、ちょっとずつだけど、いろんなことに自分で対応できるようになりました。
自分が思うような保育や、クラス運営が少しずつできるようになって、保護者や職員とのコミュニケーションもうまくとれるようになっていきました。
それでもいろんなことは起こるし、失敗もあるけど、保育士としての自信が少しずつ持てるようになっていきました。
そんなある日、ちょっぴり不思議な出来事がありました。
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